カヌーで水の上を自由に「歩ける」ようになると、遊びのエリアがぐっと広がるし、奥深いものになる。例えば陸の上からは行けないような場所に、自分だけの秘密のキャンプサイトを持ったり、秘密の爆釣ポイントを発見することができる。 メンタルな面でも、水に限りなく近い視点から眺めることで、新しい発見が次々と 生まれる。 日中、耳に入るのは水の音、風の音、鳥たちの声…。 夜になれば、焚き火のチロチロとしたオレンジ色の光と、青白くやさしい月の光…。 そんなときには、ランタンの明かりさえもうるさいと感じてしまうようになるだろう。 カヌーでの旅は、人間にとって本質的に必要なものだけを残して、他のすべてをこそげ落としてくれる。 カヌーを漕ぎながら心静かに自然と接すれば、どんどんピュアになっていく自分自身と相対することになる。 それは一種の異次元感覚であり、ナチュラルトリップでもあるのだ。 ただし、カヌーでのツーリングには、日常生活では遭遇することのない局面で、 高度な判断が要求されることがある。 そこで同時にカヌーイストとしての責任も問われてくる。カヌーで体験できる開放感は、無責任なものであってはいけない。
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